三橋 春希(常葉大学サッカー部2年)スペシャルインタビューvol.3 P3|第102回高校サッカー選手権大会×sfida

常葉大学に進学後は1年次から
トップチームで活躍。
今年は東海リーグベストイレブンにも
選出された。

今がスタートライン

今年は春からずっとスタメンで出続けられたので、やっとスタートラインに立てたなって思います。去年はドイツで怪我して帰ってきて、3か月くらい復帰できなくて、後期から出始めたんですけど、結果という結果は残せなくて。2年目はギア上げていって春の遠征とか天皇杯でも点をとれていました。今年はアピールしてプロの人に目をつけてもらえないと来年からきつくなるなと思っていたので、頑張りましたね。

高校サッカーとの違いはフィジカルと頭脳

本当は1年生のはじめからスタメンになるつもりだったんですけどなれなくて。逆にそこが大学サッカーを学ぶいい期間になりました。頭の部分や戦術的なところが高校と違うので、試合に出れない分ピッチ外から見えていい勉強になったし先輩に聞けるチャンスにもなったので、その期間が今に繋がっているのかなって思います。高校だったら個の能力とスピードでできるんですけど、それじゃ大学では通用しなくなってくる。自分みたいに身長小さくても守れる人は頭がいいし、予測もできる。大学入って初めてそこに注目しましたね。

あとはフィジカルですね。でかくてごつくて速い選手がFWにいっぱいいますね。高校と違って怪我しやすくなるし治りも遅くなったように感じているので、基礎に戻ろうと思って体幹とか筋トレもやるようになりました。基礎がどれだけしっかりしているかで、積み上げていく高さが違うと思うので、2年生のうちにどれだけできるかが、3-4年で結果を残せるかに繋がると思います。

高校・大学とチャンスを掴み、
経験と自信を積み重ねた今、描く未来

子供たちの希望になりたい

大学3年までにプロ内定を貰って、特別指定で出れたらいいなっていうのが近々の目標です。でもプロになるのが目標じゃなくて、プロになってからどうするかをずっと考えていて。自分みたいに身長が低い選手でも活躍できるんだぞ、っていうのを自分が示せたらいいな、子供たちの希望になれたらいいなって思います。

今NBAで活躍している河村勇輝選手とか、あの身長でやっていくって普通無理じゃないですか。だけどやっていけてるっていうのは日本に希望を与えているというか示してくれている選手なので、自分も希望を与えてもらっているし、そういう立場にならなきゃいけないなって思います。小さくてもセンターバックで戦っていける能力をつけて、小中学生に小さくても戦えるんだって、頑張ろうって思わせる選手になりたいです。

部活に励む
高校サッカー部活生へメッセージ

高校は人生に1回しかないし、全部一生懸命やってほしいなって思います。きついことも楽しいことでもなんでもいいんですけど、後々記憶に残ってくることって自分がすごい一生懸命やった時ものなので。めちゃくちゃ頑張ってほしいというか、覚悟をもってやっていってほしいなって思います。

自分は高校の時は試合出れなかった時期があって、その時はどこの骨を折れてもやってやろうという気持ちでやっていたので、それくらいの気持ちを持ってやっていれば勝手に結果がついてくるんじゃないかなって。選手権出る人たちも出ない人たちも頑張ってほしいです。

PROFILE
三橋 春希

2004年5月4日生まれ。常葉大学サッカー部2年。

ポジションはDF。

青森山田高校では第100回全国高校サッカー選手権優勝、101回大会ではベスト8、のち日本高校サッカー選抜に選出され、2023年4月に行われた第59回デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会での優勝に貢献。常葉大学では2年生ながら中心選手として東海1部優勝に貢献、自身もDFながら高い得点力で5得点を記録し、東海学生サッカーリーグ1部ベストイレブンに輝いた。

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